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Lonely Planet Japan - 英語版の日本観光ガイドブック

2年ほど前にシンガポールの書店で購入。
英語版の海外観光ガイドブックの日本編。この「Lonely Planet」シリーズは世界中で一番人気があって、さしずめ日本での「地球の歩き方」と同じ位置づけでしょう。
本書「Lonely Planet Japan」を買った理由は主に二つ。

  • 外国人の目から見て、日本はどのような国と捉えられているか。
  • もちろん私は日本人ですから、日本のことは詳しい。この「海外版日本ガイドブック」を通して、日本で売っている海外ガイドブックの正確さを推測できるのではないか。

です。

本書は大まかに「日本という国の概要」「地域(都市)ごとの観光名所・宿泊施設・お店」「日本を旅行するためのTips」に分かれています。

まず、「日本の概要」が凄い。
日本の地理と歴史の記述が、縄文時代から現代までしっかりと詳しく書かれています。日本の小学校の社会の教科書程度の内容が書かれていて、日本の海外ガイドブックと比べると圧倒されます。
読んでいて学生時代の授業を思い出して、自分にとっても復習になりました。(笑)
この辺り、日本の典型的な海外旅行「rushing packed tour」と、外国人の長期滞在型の旅行の違いが出ているのかなぁ、と深読みしてみたり。

旅行ガイドブックのメインにあたる「観光名所・宿泊施設・お店」は、思ったよりツボを押さえています。
たとえば名古屋の場合、食事所としてあげられているのが、矢場とんと山本屋総本家と味仙。日本の友人が名古屋に遊びに来たときでも、やはりこの辺りのお店に連れて行きますね。いい感じのチョイスです。
しかーし、味噌煮込みうどんは山本屋総本家でなく山本屋本店を紹介して欲しかった。Σ( ̄□ ̄;)
ベストではないが、70点をあげられる内容です。

日本の、北は北海道から南は沖縄まで、一つのガイドブックに納めているので、どうしても各地域の説明(取り上げられている観光名所・宿泊施設・料理屋の数) が少なめで、他にもいい場所はいっぱいあるのに~と思わざるを得なかったのは残念なところです。
逆に考えれば日本のガイドブックの「フランス」「アメリカ」「イギリス」なども、かなり大雑把ってことなんだよなぁ。

「日本を旅行するためのTips」は、日本を上から見た目でなく、普通の外国の人たちがローカル(日本)の人たち・町を見た、同一目線で書かれているので、我々日本人にも参考になります。
外国人にとって日本はどのような国と捉えているかがわかると共に、その説明の、(日本は)「安全」「清潔」「親切」「礼儀正しい」「公共交通機関が発達している」などと書かれているのを読むと、日本を高く評価してくれていて嬉しいし、そんな国に生まれ住んでいる私たちは幸せなんだなぁと、ちょっと誇らしい気分になりました。

あ、話は脱線しますが、「日本で英語は通じるか」のコラムで

日本人は完璧主義者なので、英語をマスターしていない限り英語を話してはいけないと考えている。
だから、いきなり道を聞こうとしても逃げられることがあるので、まずは相手の心の障壁を溶くために「kon-nichiwa」と言いましょう。

と書いてありました。日本人の皆さん、英語がそんなにしゃべれなくても臆する必要はありません。相手はあなたの英語力が高いか低いかなんて気にしません。簡単な単語とボディランゲージで十分言いたいことは伝わります。Don't be shy!
他民族国家の国に旅行したりすると、「言葉は通じないもの」の認識でみなさん生活しています。
こっちは英語と日本語、相手は北京語と広東語で会話して、なんとか大筋は伝わったりしています。(笑)
普段の旅行中はそれで全然おーけー。ちょっとやばいシチュエーションになったら「英語か日本語わかる人に代わって頂戴。」と言えば済む話です。
そういえば、それ以上に一番通じるのがボディランゲージ。
大阪の友人と海外旅行でタクシーに乗ったときのこと。どうもぼられてるっぽかったときに、友人が日本語で「ちょっと兄ちゃん、その値段高すぎやないか?! オレは$○○以上払う気はないからな。わかってんか、ゴルァΣ( ̄□ ̄;)」と怒鳴ったら、タクシーの運ちゃん、びびって「OK, OK」と半額にしてくれました。(笑)
ちまたで言われている、コミュニケーションの要素の割合「言葉 7%, 話し方 38%, 態度 55%」て、本当なのですね。(笑)

閑話休題。
日本のガイドブックと比べて、単なる「観光旅行のガイドブック」にとどまらず、それ以上に踏み込んだ内容が書かれているので、英語が読める人は日本のガイドブックの他に、このシリーズも読むといいでしょう。
ただ、欠点としては、地図と写真が圧倒的に日本のガイドブックに比べて少ない。「rushing packed tour」な人には不向きなのは確かです。

しかし、読み物としても面白いし、日本のガイドブックより深い内容が書かれているのは確かです。
初夏のドイツ・スイス旅行には、この Lonely Planet シリーズの Germany と Switzerland を買って持っていく予定です。

あ、またまた脱線。
香港のガイドブックに必ず載っている「糖朝」、私も大ファンで香港に行ったときは必ずここで飲茶をしますが、そのことを京都・大阪旅行の時に香港の友人に話したら、
「ああ、糖朝ね。まあまあのところだね。今度香港に来たら、同じ値段でもっと美味しい飲茶屋に連れて行ってあげるから。」とのことです。
やはり、地元の情報が一番。

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投稿: バリ島観光.com | 2009.05.17 12:10

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